日本の電話でのマナーやフレーズ、会話例文をご紹介

先日、ある店のオーナーをしている日本語学習者の方に話を聞いたら、「電話に出るのがどうも苦手で、電話だけはアルバイトの日本人に出てもらうんだ」と言っていました。日本に長く住んでいて、日本語もお上手な方なので不思議に思い、「なぜ電話に出ないんですか。」と聞くと
「①相手の顔や表情が見えない
②どんな電話なのかがわからない
③どのように答えていいかわからない」から不安なのだという返事が返ってきました。

実は、日本人でも半数以上の人が、仕事で電話を使うことが苦手だと感じているそうです。メールやチャットを使うことが多く、電話を使う機会が減っているからだそうです。

今回は、電話に関係する言葉のほか、会社や仕事などでの電話対応に使える電話のマナーや会話のフレーズを紹介しましょう。

 

電話に関係する言葉

電話(でんわ)をかける / 電話(でんわ)をする
Denwa wo kakeru      / Denwa wo suru

電話(でんわ)にでる/電話(でんわ)をとる
Denwa ni deru          /Dnwa wo toru 

電話(でんわ)を切(き)る
Denwa wo kiru

電話(でんわ)がかからない/電話(でんわ)がつながらない
Denwa ga kakaranai           /Denwa ga tsunagaranai

電話(でんわ)をかけなおす
Denwa wo kakenaosu

折り返し(おりかえし)電話(でんわ)する
Orikaeshi denwa suru

電話中(でんわちゅう)
Denwa chu

電話を保留にする(でんわをほりゅうにする)
Denwa wo horyu ni suru

留守電(るすでん)不在着信(ふざいちゃくしん)
Rusuden              /  Huzai chakushin

迷惑電話(めいわくでんわ)
Meiwaku denwa

いたずら電話(でんわ)
Itazura denwa

間違い電話(まちがいでんわ)
Machigai denwa

緊急通報(きんきゅうつうほう)
Kinkyu tsuhou
・警察(けいさつ eisatsu)→110
・火事(かじKajii・救急 きゅうきゅう kyukyu)→119

着信(ちゃくしん)
Chakushin

マナーモード(まなーもーど)
manner mode

ビデオ通話(つうわ)
Video tsuwa

 

電話のマナー

会社や職場で電話をかけたり、出るときのマナーです。

1. 電話をかける時間を考えましょう。
相手が忙しい時間、仕事が終わったあとや昼休みの時間に電話をかけるのはやめたほうがいいです。また、夜遅い時間や朝早い時間もできるだけかけないようにしましょう。外国に電話するときは時差を考えましょう。

2. 電話は顔や表情が見えません。相手にわかるように、ゆっくり、大きい声で話しましょう、少し高い声、明るい声で話しましょう。

3. 電話のはじめに、自分の名前、会社の名前などを言いましょう。

4. 電話がかかってきたら3コール以内に出ましょう。

5. 用件、話したいことはメモしておきましょう。また、相手の話もメモしましょう。

6. 非通知の設定にすると相手が電話に出ないことがあります。気を付けましょう。

 

電話をかける

仕事の相手や会社に電話をかけるときのフレーズです。仕事の電話のときには「もしもし」はあまり使いません。

「いつもお世話になっております。」
(いつもおせわになっております:Itsumo osewa ni natteorimasu)

「私、A社のBBと申します。」
(わたくし、AしゃのBBともうします:Watakushi Asha no BB to mousimasu)
※「申します(もうします)」は「言います」の丁寧な言い方です。

相手の人に初めて電話をするときには、このように言います。
「初めてお電話いたします。」
(はじめておでんわいたします:Hajimete Odenwa Itashimasu)

「私 A社のBBと申します。」
(わたくし、AしゃのBBともうします:Watakushi Asha no BB to moushimasu)

次に電話をかけた理由を簡単に話します。
「〇〇の件でお電話しました。」
(〇〇のけんでおでんわしました:〇〇no ken de odenwa shimasita)

それから、話をしたい人に代わってもらいます。
「〇〇さんをお願いします。」
(〇〇さんをおねがいします:〇〇san wo onegai shimasu)

丁寧な言い方も紹介します。
「〇〇さんはいらっしゃいますか?」
(〇〇さんはいらっしゃいますか:〇〇san wa irasshaimasuka)
※「いらっしゃいますか」は「いますか」の丁寧な言い方です。

 

電話に出る

電話に出るときのフレーズです。電話は3コール以内に出ましょう。電話に出るときも、「もしもし」はあまり使いません。

「はい、C社のDでございます。」
(はい、CしゃのDでございます:Hai、Csha no D de gozaimasu)
※「でございます」は「です」の丁寧な言い方です。

もう少し、丁寧に言いたいときは、
「お電話ありがとうございます。C`社のDでございます。」
(おでんわありがとうございます。CしゃのDでございます:Odenwa arigato gozaimasu.Csha no D de gozaimasu.)
といいます。

また、電話に出るのが遅くなったときには、最初に
「お待たせしました。」
(おまたせしました:Omatase shimashita)

「お待たせして申し訳ございません。」
(おまたせしてもうしわけござません:Omatase shite mousiwake gozaimasen)
と、言いましょう。

電話の相手が名前などを言ったら、
「いつもお世話になっております。」
(いつもおせわになっております:Itsumo osewani natteorimasu)
とあいさつします。

電話の相手がほかの人に代わってほしいと言ったときのフレーズです。
A:Eさんをお願いします。
(Eさんをおねがいします: Esan wo onegai shimasu)
B:Eですね。代わりますので、少々お待ちください。
  (Eですね。かわりますので、しょうしょうおまちください:Edesune kawarimasunode syosyoomachikudasai)

他の人が電話を取って、取り次いでもらった電話に出るときのフレーズです。
「お電話代わりました。Eです。」
(おでんわかわりました。Eです。:Odenwa kawarimashita Edesu.)

 

電話を切るとき

電話が終わって、電話を切るときは静かに切りましょう。電話を切るときのあいさつのフレーズです。「失礼します」は電話のときには、「これで電話をおわります」という意味です。「失礼しました」にならないように注意しましょう。

それでは失礼します。
(それではしつれいします:Soredewa shitsurei shimasu)

ご連絡ありがとうございました。失礼します。
(ごれんらくありがとうございました。しつれいします:Gorenraku arigato gozaimasita.shitsurei shimasu.)

お電話ありがとうございました。失礼します。
(おでんわありがとうございました。しつれいします:Odenwa arigato gozaimashita.shitsurei shimasu.)

 

聞き返す

相手になにかを聞いたり、質問するときに、先にいう言葉を3つ紹介します。これは、相手に何かをお願いするときに、話の最初にいう表現です。

失礼ですが
(しつれいですが:Shitsureidesuga)

申し訳ございませんが
(もうしわけございませんが:Moushiwake gozaimasenga)

恐れ入りますが
(おそれいりますが:Osoreirimasuga)

電話を受けたときに、相手が名前を言わないことがあります。そのときには、名前を聞きましょう。

「失礼ですが、お名前は?」
(しつれいですが、おなまえは:Shitsureidesuga,Onamae wa)

丁寧な聞き方は
「失礼ですが、お名前をうかがってもよろしいでしょうか?」
(しつれいですが、おなまえをうかがってもよろしいでしょうか:Shitsurei desuga onamae wo ukagattemo yoroshi desyouka.)
※「うかがう」は聞く、質問するという意味です。「うかがってもよろしいでしょうか」は「聞いてもいいですか」と言っているのです。

お名前のところを、電話番号、住所、会社名、所属に変えるといろいろな質問ができます。

相手が話したことがよくわからなかったとき、聞き取れなかったときは、そのままにしないで、もう一度聞きましょう。

「恐れ入りますが、もう一度よろしいでしょうか?」
(おそれいりますが、もういちどよろしいでしょうか:Osore irimasuga mouichido yoroshi de syouka)

「申し訳ございません、よく聞こえなかったのですが」
(もうしわけございません、よくきこえなかったのですが:Moushiwake gozaimasen,yoku kikoenakattanodesuga)

特に人の名前や電話番号は分かりにくいので、聞いた後で必ず確認をしましょう。
A:失礼ですが、お名前は何とおっしゃいますか?
 (しつれいですが、おなまえはなんとおっしゃいますか:Shitsureidesuga onamae wa nanto ossyaimasuka)
B:滝川と申します。(たきがわともうします。:Takigawa to moushimasu)
A:滝川さまでございますね。(たきがわさまでございますね:Takigawa sama de gozaimasune)
B:はい、そうです。(Hai soudesu)

A:お電話番号をお願いします。(おでんわばんごうをおねがいします:Odenwa bango wo onegai shimasu)
B:090-1111-2212です。(090-1111-2212 desu)
A:090-1111-2211ですね。(090-1111-2211 desune)
B:いいえ、2212です。(iie 2212 desu)
A:失礼しました。2212ですね。ありがとうございます。
 (しつれいしました。2212ですね。ありがとうございます:Shitsurei shimasita 2212 desune.Arigatogozaimasu)


電話で話すことは少し難しいですが、簡単なフレーズを覚えておくと便利ですよ。練習してみてくださいね。

 

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この記事の筆者
日本語教師
Rie Miyashita
2001年から日本語教師の仕事を始める。学習者の「わかった。」という笑顔が嬉しくて、この仕事を続けている。主に日本語学校で、初めての日本語から上級者の日本語まで担当してきたほか、JLPTやEJU対策、進学指導、クラス担任も行う。TCJでは2021年から夜間の社会人クラスを担当している。現在は外国人就労者のための日本語、日本で生活する外国人の日本語、地域の日本語に関心があり、日々の仕事の中で実践中。令和3年 文化庁委託就労者に対する日本語教師【初任】研修修了、令和5年 「生活者としての外国人」に対する日本語教師【初任】研修受講中。

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