運動会に文化祭に合唱祭?日本の学校の行事をご紹介

みなさんは、日本の学校行事について知っていますか。アニメや漫画が好きな人は、いろいろ知っているかもしれませんね。

私を含め、多くの日本人は運動会や文化祭などの学校行事があることを当たり前だと思っていますが、みなさんにとっては驚くことが多いかもしれません。

今回は、いろいろな学校行事を紹介します。

 

日本の学校の行事

日本の学校には、楽しい行事がたくさんあります。季節や学年、学校の特色に応じてさまざまです。

例えば、4月の入学式は、新入生を迎える式典で、小学校・中学校・高校・大学すべてで行われます。入学式と同じ時期には始業式があります。これは、新学期のスタートを知らせる式です。先生の話やクラス発表などがあります。

学校によって違いますが、この時期にはクラスごとにバスや電車で行く日帰りの学習旅行もあります。自然体験や博物館見学などです。

日本では、夏休みは7月下旬~8月下旬です。夏休みになる前日には終業式が行われ、成績表が渡されます。夏休みは1年で一番長い休みなので、子供たちはワクワクして迎えますが、私が子供の時は嬉しい気持ちと嬉しくない気持ちが半々でした。その理由は、夏休みには大量の宿題が出るからです。読書感想文、自由研究、工作、ドリル、日記など。今の子供たちはさらに塾などにも通っているので、なかなかゆっくり休めないのではないかと思います。

中学校、高校で部活動に加入している生徒(特にスポーツ系)は、全国大会(インターハイ、甲子園など)を目指して、各地で予選が行われるので、日々練習に追われます。合宿なども行われます。

地域によりますが、夏には自然体験型の宿泊行事が行われることもあります。私が通っていた高校では、同学年の生徒全員で島に行き、カッターと呼ばれる船に12~24人が乗り込んでみんなで一斉に漕ぐ、という訓練をしました。その時はとても大変でしたが、貴重な体験ができたので、今ではいい思い出です。

9月にはまた始業式があり、文化祭、修学旅行、芸術鑑賞会などが行われます。遠足や修学旅行では、学校の外へ出て自然を見たり、歴史的な場所を訪れたりします。教室で勉強するだけでは分からない、生きた知識を学ぶことができます。みんなで一緒に生活することで、自分で考えて行動することやルールを守ること、みんなで使うものを大切にすることを学びます。
秋には運動会も行われます(最近では、暑さ対策のため春に行う学校も多くなっています)。リレーや玉入れ、綱引きなどの競技で盛り上がります。

12月の終わりから1月の初めにかけては冬休みがあります。そして、3月に終業式、卒業する生徒は卒業式があり、学校の1年が終わります。

 

運動会

先ほども紹介しましたが、春や秋には「運動会(体育祭ともいいます)」という大きな行事があります。児童・生徒が体を動かしながら、クラスや学年で協力して競技に参加し、楽しみながら絆を深める行事です。

様々な種目が行われます。例えば直線コースで速さを競うかけっこや短距離走、バトンをつないで走るリレー、力とチームワークが大事な綱引き、かごに玉をたくさん入れる玉入れ、3人で馬を組み、上の人が帽子やハチマキを取り合う騎馬戦、大きな玉を転がしてリレーする大玉転がしなど。さらに、音楽に合わせて踊ったり、人間ピラミッドを作ったりするダンスや組体操などもあります。紅組、白組などチームに分かれて競います。

運動会は、子どもたちにとって体を動かす楽しさや友達と協力する大切さ、そして頑張って目標を達成する喜びを学ぶことができる特別な一日です。勝っても負けても、みんなで力を合わせ、一生懸命に取り組む経験は、いい思い出となって心に残ります。

 

文化祭

秋は、運動会と並んで「文化祭」という大きなイベントで盛り上がります(小学校では「学習発表会」という形式で行われることが多いようです)。文化祭は、子どもたちが日頃の学習や活動の成果を発表したり、自分たちの興味や才能を表現したりする、年に一度の特別な日です。

文化祭は、普段の授業とは異なり、生徒が自由に発想し、表現できる場です。演劇、音楽、アート、展示、模擬店など、自分たちの個性や得意分野を活かして作品や企画をつくることができます。また、生徒・先生・友達の意外な一面を見ることができます。普段おとなしい生徒が演劇で主役を務めたり、先生がバンドで演奏したりと、思わぬ才能や魅力を発見できます。

文化祭の準備期間は、子どもたちにとって、協力して一つのものを作り上げる大切な時間です。役割分担をしたり、意見を出し合ったりする中で、コミュニケーション能力や問題解決能力が自然と身につきます。出し物の企画から準備、運営、広報まで、生徒自身が中心となって行うことで、創造力・企画力・問題解決力・リーダーシップなど、将来にも役立つ力を育むことができます。

 

合唱祭など

日本の学校には、運動会や文化祭の他にも、音楽を通して豊かな心を育む様々な行事があります。その中でも代表的なものが「合唱祭」です。生徒たちがクラスや学年ごとに合唱(歌)を発表する学校行事です。音楽の授業の延長として行われることもあり、中学校や高校でよく行われる文化的な行事の一つです。

各クラスで課題曲(学校で指定された曲)と自由曲(クラスで選ぶ曲)を練習し、本番では各クラスが順番に舞台に立ち、観客(他クラス・先生・保護者)の前で合唱を披露します。そして審査員(音楽の先生や外部の専門家)が評価をし、最優秀賞・指揮者賞・伴奏者賞などが発表されることもあります。どのクラスも、毎日時間を合わせて一生懸命練習してきたので、当日はとても緊張します。一人ではできない「声を合わせる」という活動を通して、協調性や一体感が生まれ、大きな達成感を味わうことができます。

合唱祭以外にも、修学旅行も中学生や高校生にとって、とても大きな行事です。クラスの友だちと一緒に普段行けない遠い場所へ旅行します。行き先は、京都や奈良、沖縄、北海道などが人気です。旅行中は、歴史や文化について学んだり、有名な観光地を見たりします。夜はホテルや旅館にとまり、友だちと過ごす時間も楽しい思い出になります。ルールを守りながら、みんなと協力して行動することが大切です。修学旅行を通して、クラスの絆が深まり、たくさんのことを学ぶことができます。

今まで紹介した行事はどこの学校にもあると思いますが、私が通っていた学校では、駅伝大会やマラソン大会も行われていました。駅伝では、クラスを代表して数名が選ばれ、クラス対抗で競います。もちろんみんな優勝を目指していますから、走る選手も、応援するクラスメイトも必死でした。

マラソン大会は全員が出場します。何日も前から練習しなければならないので、とても大変でした。練習が面倒でサボろうとしたこともあります。でも、マラソン大会で最後まで走れた時は、言葉では表せないほどの達成感がありました。何十年も経った今でも、その時の気持ちはよく覚えています。

 

TCJでもっと日本語を学ぼう

日本の学校のいろいろな行事を紹介してきましたが、いかがでしたか。もしかしたら、みなさんが日本に旅行に行った時などに修学旅行中の中学生や高校生を見かけたことがあるかもしれませんね。

実は、私は子供の時、運動会や合唱祭など、あまり好きではありませんでした。どうしてかというと、その1か月ぐらい前から練習が始まり、クラスによっては朝早く集まって練習したり放課後学校に残って練習したり…学校の勉強や部活動もあるのに、かなり大変だったからです。

でも今考えると、みんなで頑張ったことは、とてもいい思い出になっています。勝っても負けても、目標に向かって努力する過程が大事なのだということを学びました。

みなさんが子供の時は、学校でどんな行事がありましたか。

TCJにも季節ごとにイベントがたくさんあります。イベントに参加すると日本語を使う機会も増えるので、ぜひTCJの日本語レッスンを受講してイベントにも参加してみてくださいね。

 

この記事の筆者
日本語教師
NakamuraMachiko
日本語学校や国際交流協会、語学スクール、企業などで日本語を教えて約20年。TCJではプライベートレッスンを担当し、最近は技能実習生にも教えている。学習者の「楽しかった」という声が励みになっている。

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